ダブリンの鐘突きカビ人間

朝起きてなんとなくチケットを見てみると、会場を勘違いしていた
パルコのプロデュースだからパルコ劇場だと思ってたら、ル・テアトル銀座って
確認してよかった〜、ちゅうか紛らわしいんじゃい!
急いで友達にメールで連絡
間に合ってよかったよ


この作品はすでに2回見ているんだけど
前回は2002/06/05に渋谷のパルコ劇場で、なぜか初演といわれてる公演
その前は1996/05/06に下北沢のザ・スズナリで遊気舎として公演したもの
過去の2回は話は同じだけど、まるで違うものに見えたんだけど
遊気舎のは劇団からしてそうなんだけど、エンターテイメントとしての要素が多い
巨大ルーレットを客に回させて、出目でストーリーが変わってしまうとか、すごいの
とにかく笑って笑って腹痛い状態だったんだけど、最後は笑いながら感動してる状態
最後のオチまできちんとあるし
パルコ版では、笑いの要素は残しつつ芝居として洗練された感じ
これも笑ったなー、最後はめちゃ感動
どちらも甲乙付けがたい感じ、だって別物で最高なんだもん
これで今回が3度目の公演
ごめんなさいね、ここまで長くて


一言で言ってしまうと『さらなる洗練』かな
役者陣は主役級の4人以外はほぼ変わらず、芝居の世界の有名どころの応酬
主役どころはテレビから来る人多いのね
話としては、こんな感じ?


昔、とある村で奇妙な病気が広がっていた
偉そうに見えない病気の王様を筆頭にいろんな病気の村人たち

  • 指先にどうしても鳥が止まってしまう
  • 羽根が生える
  • 背中に柿の木が生える
  • 目がよく見えすぎる
  • 髪が伸びてしまう
  • 膝が痛くなる(これは病気?)

で、主役の2人

  • 鐘突きを仕事としている、体にカビが生える真面目な青年、カビ人間
  • 言おうとしていることの反対の言葉を発してしまう美少女、おさえ



村は閉鎖され、一度足を踏み入れた者は村を出る事は許されない
そんな病気を治す方法は一つだけ
村の外の危険な森にあるといわれている剣(ポーグ・マホーン)で願いをかなえる事
しかし願いがかなうためには、剣で1000人を斬らないとならない
たまたま村にたどり着いてしまった旅人が志願して剣を手に入れる旅に出ることになった


カビ人間は村じゅうの人から嫌われている
ある日カビ人間はおさえと出会う
おさえはカビ人間から逃げようとするが、発する言葉は
『こっちに来て!私に触って!』、逆の言葉しか出てこない
カビ人間は自分の事を褒めてくれる(?)おさえに惚れてしまう
ある日おさえはバルコニーから鉢植えを投げ落とした
下をたまたま歩いていた侍従長に当たってしまい、追われる身に
それを知ったカビ人間はおさえの罪を自ら被り、追われる身に
そんなカビ人間に心を開いて行き・・・

そんな感じでしょうか


この芝居、出て来るものが面白すぎる
市長が足として使っている奇妙な動物、サダハル
市長と司祭が卒業したという群馬水産高等学校校歌の歌詞
(海がなくても水産学ぶよって、パリッと歯ごたえ旅がらすって)
乗るためによんだのはいいが、頭しかない馬
司祭が占いに使う変な人形(胴が棒しかない球体関節か?)と笛(人形が先に付いてる縦笛)
ちなみに人形の名前は『変な人形』
市長からは名前を変えろといわれているが、市長の案は『上智大学』『ニーチェ
とにかく変すぎて良いです
これ、まだまだ一部ですから

話は馴らすとすごく簡単でシンプルなんだけど
とにかく面白い、でも最後は泣けます
かるーく泣きそうになったよ
機会があったらぜひ見てください、面白いから
後藤ひろひとの世界、大王の世界にハマりましょう
きっとヤミツキになりますよ